中井と藤本の論文“The COMMD3/8 complex determines GRK6 specificity for chemoattractant receptors”がThe Journal of Experimental Medicine(J. Exp. Med.)に5月14日付でオンライン掲載されました。
今回、私達はCOMMD3とCOMMD8から成るタンパク複合体(COMMD3/8複合体)を同定し、COMMD3/8複合体がケモカイン受容体のシグナル伝達とリンパ球の移動を促進するメカニズムを分子レベルで明らかにしました。COMMD3/8複合体を欠損するマウスでは免疫応答が強く抑制されたことから、COMMD3/8複合体が免疫抑制剤の新たな標的となり得ることが示唆されました。また、ケモカイン受容体を含めたGタンパク共役型受容体のこれまで認識されていなかったシグナル伝達機構を初めて解明した点においても意味のある研究です。
この論文はオープンアクセスとなっておりますので、ぜひご一読ください!